検閲による起訴を中止せよ
事態を憂慮する活動家より
2002年2月9日
マサチューセッツ工科大学教授で活動家のノーム=チョムスキー氏は、2月13日のFatih Tas氏の公判のためにトルコへ向かった。
彼はイスタンブールに拠点をおくアラム出版社の社主で、チョムスキー氏の著作『アメリカの干渉政策』という本を出版したかどで告訴されている。
イスタンブール国家安全保障裁判の主席検事は出版社を「トルコ共和国の国土・民族・国家の分かちがたい統一性に反する宣伝」として告発した
もし有罪になるとFatih Tas氏は1年の投獄となるであろう。チョムスキー氏が連帯責任として出廷すると彼も被告になる可能性がある。
検事が証拠としてチョムスキー氏の著書から選び出した引用文のなかには彼の十分に実証済みの主張、すなわち1984年に“トルコ政府が南東部でクルド人に対して大規模の戦争を始めた”とするものがある。
公判やその背景についてはFiskの次のレポートでもっと詳しく知ることができる。
Fisk:
Turkey Targets Chomsky「トルコはチョムスキーを標的にしている」
Stop Censorship「検閲を止めよ」
Publisher's
Statement「出版社の主張」
Turkey and the Kurdisn
Question「トルコとクルド人の問題」
アラム出版社は2月13日にトルコ裁判所に提出する予定の、次の抗議の手紙にサインするよう、人々に呼びかけている。
私たち下記の署名者はノームチョムスキー教授と彼の著書の出版者Fatih
Tas(アラム出版社)を起訴しようとする動きに反対します。
これは表現の自由という基本的で普遍的な権利の要(かなめ)の問題です。
私たちはトルコ政府に言論の自由を制限するような全ての動きを中止するよう要請します。
特にクルド人の民族としての独自性の表明、母国語で教育することを含め、民族独自の文化をもつ権利、などを制限するような全ての動きを中止するよう要請します。
あなたの支持をメールで次のところへお願いします。aramcase@hotmail.com
あなたの姓名、住所、国名、もし良ければ所属組織も書いてください。
この署名に賛同してくださるかたへ、このメールをご自由に送ってください。
(翻訳:北村しおり+寺島隆吉)